2015年04月16日

判然とせぬこと

<判然とせぬこと> 詩 中尾彰秀                詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ふくらんだ棚を狙って
 季節外れに吹く
 ある種の風のごとく
 ほんの気まぐれに
 文書類を整理することがある

 いる
 いらん
 これは大切

 ほとんどは
 自ら記した詩の下書きや
 即興ピアノ奏の簡易譜 
 あるいはかつてのイベントのパンフ

 ところが
 これは何か
 どうするべきか
 判然とせぬものがある
 はてと考え
 それでもなお
 判然とせぬものがある
 私の判断を超えたものの
 出所は私なのだが

 これはうれしい
 やったね

 新しい創造の種だ  


Posted by nakao at 16:55Comments(0)

2015年04月16日

寝返り

<寝返り> 詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 寝返りというもの
 何回打ったのだろう
 ベッドから落ちかけている布団
 そう言えば
 崖から落ちて
 空を飛ぶ夢を見た

 それにしてもなぜ
 打つと言うのか
 廻ってから布団で手を打つからか
 打つや否や
 陰と陽入れ替わり
 案外鈴やかな
 意識の高低
 宇宙の川の流れ
 戦国時代なら
 敵と味方が入れ替わる

 地に合わさる生き様も
 天に合わさる生き様も
 腐敗する世を直す前に
 日々の一瞬で永遠の輝きに
 背筋伸ばし改まりつつ
 頭の方角は変わらない  


Posted by nakao at 16:43Comments(0)