2011年09月09日
鎮魂歌
<鎮魂歌> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
みんなの人生を至福にする百の詩集(26)
「鎮魂歌」 東日本大震災のための応援詩 田川紀久雄詩集 鹿林書房
A5版 88ページ 28篇 2011年 定価2000円
「いのちは闇の中でも輝いている」
<なにもかもが闇の世界 希望の光は ただひとつ いのちがあるということ
どんなに追い込まれても いのちは生き続けようとする 自分のためでなく
愛する者のために いのちはこの闇の世界をきっと照らす力がある この辛く
感じる気持ちは 自分だけではなく この災害にあった人たちみんなが同じく
感じている だからいま自分に負けたら 未来を照らすいのちに申し訳がない
災害の辛さはこれからやってくる この辛さに心はどれだけ耐えられるのだろうか
このときこそ生きている者の価値が問われる 多くの人たちが災害地に応援に来
てくれる 生きる勇気を与えてくれる 感謝をしなければならない でも 大変なのは
これから先なのだ 津波が引いた後の静寂の中で ひとりひとりが自分と闘わなけ
ればならない この巨大な闇の世界と闘うために 生きようとするいのちのためにも
いのちを大切にしていくことだと思う なぜなら闇を照らすのは このいのちの輝き
だけなのだから>
復興するまで闇なのではない。我々の文明そのものが
魂の裏の闇を背負って切り開いてきているから。いかなる
ことがあろうとも今の命を祝福する愛の光を持たねばならない。
物的な破滅は破滅を意味しない。破滅とは、魂に光を持たない
こと。お金をいくら積まれても、そのことを忘れてはならない。
みんなの人生を至福にする百の詩集(26)
「鎮魂歌」 東日本大震災のための応援詩 田川紀久雄詩集 鹿林書房
A5版 88ページ 28篇 2011年 定価2000円
「いのちは闇の中でも輝いている」
<なにもかもが闇の世界 希望の光は ただひとつ いのちがあるということ
どんなに追い込まれても いのちは生き続けようとする 自分のためでなく
愛する者のために いのちはこの闇の世界をきっと照らす力がある この辛く
感じる気持ちは 自分だけではなく この災害にあった人たちみんなが同じく
感じている だからいま自分に負けたら 未来を照らすいのちに申し訳がない
災害の辛さはこれからやってくる この辛さに心はどれだけ耐えられるのだろうか
このときこそ生きている者の価値が問われる 多くの人たちが災害地に応援に来
てくれる 生きる勇気を与えてくれる 感謝をしなければならない でも 大変なのは
これから先なのだ 津波が引いた後の静寂の中で ひとりひとりが自分と闘わなけ
ればならない この巨大な闇の世界と闘うために 生きようとするいのちのためにも
いのちを大切にしていくことだと思う なぜなら闇を照らすのは このいのちの輝き
だけなのだから>
復興するまで闇なのではない。我々の文明そのものが
魂の裏の闇を背負って切り開いてきているから。いかなる
ことがあろうとも今の命を祝福する愛の光を持たねばならない。
物的な破滅は破滅を意味しない。破滅とは、魂に光を持たない
こと。お金をいくら積まれても、そのことを忘れてはならない。
2011年09月09日
手練れ詩
<手練れ詩> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
手練れ詩は
決して良いとは思えない
どこの誰のどの詩が
かく言うところの
手練れ詩かは
私の立場上言えませんが
魂の奥域の神秘なるものに
決して至ることなく
生きるキャリアを重ねたばかりの
ヒネて味あるだけの詩
でも
上手いねとだけ
ねぎらって
手練れ詩は
決して良いとは思えない
どこの誰のどの詩が
かく言うところの
手練れ詩かは
私の立場上言えませんが
魂の奥域の神秘なるものに
決して至ることなく
生きるキャリアを重ねたばかりの
ヒネて味あるだけの詩
でも
上手いねとだけ
ねぎらって
2011年09月09日
斜めの家
<斜めの家> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
よりたくさんの風を
上手くいなし
古人の魂を
生のまま飽食する
未来は風下の壁に映像化し
現在は床にとぐろ巻きひた踊る
丘団地の頂に一軒きりある
斜めの家
世界の均衡論じる週末の夜
タヌキやキツネがねじり鉢巻きで
紛れ込み
自称狸面そのままで
玄関跨いで覗き見れば
さすがに柱は真っ直ぐ床は平行
奥さんちょっと美人
よりたくさんの風を
上手くいなし
古人の魂を
生のまま飽食する
未来は風下の壁に映像化し
現在は床にとぐろ巻きひた踊る
丘団地の頂に一軒きりある
斜めの家
世界の均衡論じる週末の夜
タヌキやキツネがねじり鉢巻きで
紛れ込み
自称狸面そのままで
玄関跨いで覗き見れば
さすがに柱は真っ直ぐ床は平行
奥さんちょっと美人