2011年09月20日

詩の音の実験

<詩の音の実験> 記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

     ------初めてだよーん-----

 何れもが
 初めて試みる
 実験でなければならない
 
 手癖 口癖
 となった自分節は
 定着と褒められるにせよ
 もう既に
 創造ではない

 今朝
 何兆回目かの日の出があった
 何回目ですかと
 目をこすりこすり
 パンツをきちっとはき直してから
 山の精霊に聞いてみた
 初めてだよーんと
 山彦
   


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2011年09月20日

表紙の至福9

<表紙の至福9> 記 中尾彰秀 

 「RIVIERE」 118号

 写真は映像技術により
 実際よりも美しく鮮やかに見える
 がいくら美しくしても
 なお現実はもっともっと奥深く美しい
 在るということは
 見えないものも生死超えて
 内包しているから

 鮮やかな紅い
 まんじゅしゃげの花
 茎はそこに至る百通りの道
 花はそこにある百通りの場
 恍惚の花
 花の恍惚
 理知の言葉は
 波動に至らぬ
 迷いごと
 だから
 言葉を超えた色がある
 言葉を超えた音がある
 言葉を超えたTAOがある

 発行・写真  横田英子  


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2011年09月20日

表紙の至福8

<表紙の至福8> 記 中尾彰秀

 「気踏歌」 中尾彰秀詩集 竹林館 2300円

 水口洋治氏が
 ピッピとインクを振りかけて
 デザインしてくれた
 青色がいかにも飛んでいる
 あの川の向こうへ
 あの山の向こうへ
 あの世のあたりへ

 現代美術とシュールは相性が良い
 現代美術にありがちな泥沼ではなく
 クリアで透明なタッチ
 魂は宇宙を貫通し
 自意識などぶっ飛ばし
 浄化止揚された精神が如立

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
               定価2300円 送料無料

  


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2011年09月20日

表紙の至福7

<表紙の至福7> 記 中尾彰秀

 「NUDE TAO HOUSE」 中尾彰秀詩集

 無地白紙に活字のみは
 一切の先入観なしに
 お読みください
 さすれば
 あらゆるもの含んだ
 無限の奥深き静けさに
 行き当たりますよ
 と語る

 森羅通信の会出版 定価2000円

   


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2011年09月20日

表紙の至福6

<表紙の至福6> 記 中尾彰秀

 「翔」 44号

 平原に立つ一本の大木は
 人間のあらゆる行為を見ている
 何ひとつ注意も命令もしないが
 限りなく平和を愛しつつ見ている
 50年100年200年と
 宇宙一体の平衡を追及しているのだ
 私は大木を見ると
 つい合掌している

 表紙写真 「富良野高原の木」
 おしだとしこ個人誌  


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2011年09月20日

表紙の至福5

<表紙の至福5> 記 中尾彰秀

 「きょうは詩人」 19号

 雲と対話する二人の紳士
 宙に浮きながら
 宙に浮いていることに
 気付かずに
 結構今日の雲は多く
 そのうち二つの大雲は
 逆に二人の紳士を観察している

 人間の意識の奥には
 意識で捉えられぬ
 大自然や静けさや無限がある
 シュールレアリズム
 真実は理知・実存ならず

 絵 マグリット
 発行 長嶋南子  


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2011年09月20日

表紙の至福4

<表紙の至福4.> 記 中尾彰秀

 「イリヤ」 9号

 自ら太陽でありつつ
 太陽を背負ったひまわりは
 自らを限りなく透明にする
 誰かを深く愛する少女の様に
 いつの日か
 そこに出でる世界は
 理知で捉えた実存ではない
 原始の混沌ではない
 宇宙の透明を見抜き
 内なる宇宙に気付く
 しっかりとした茎(足)だ

 写真・発行  尾崎まこと  


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