2013年12月09日

ポエムタイムトラベル

<ポエムタイムトラベル> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 2013年12月1日
 「EARTHPOEMPROJECT第19回」
 テーマ 「ポエムタイムトラベル」
 於 和歌山市 「音楽文化堂」
 は、無事終了、大成功!!感謝!!

 数十年前の始めての詩と
 今現在の最新詩を
 出演の詩人達に
 合わせて朗読してもらいました。

 当然のごとく
 大いなる変化を経て
 人生も詩も
 今がこうしてある。
 その変化と
 決して変わらぬ深きものを
 はっきりと把握する
 良い機会になったのではないだろうか。

 一般論ではこの世は
 何一つ答えを見出せません。
 自らをモルモットにして
 具体的にその怖くも過激な程の
 変化に晒されて
 魂の鈍い輝きを
 ムンズと掴んでみましょう。

 {出演} くりすたきじ 詩  武西良和 詩  岡崎能也 歌・ギター
      岡崎 葉 詩・歌 岡崎能也  紫 翠 詩  中川たつ子 詩
      吉村郁美 ピアノ  水沢碧 詩  林メグ 歌  土みゆ子 ミニ
      ハープ・コカリナ 城久道 詩  中尾彰秀 詩・ピアノ
      船曳秀隆 詩・シンセサイザー(録)
      
      なお、CD収録は、武西良和、中尾彰秀、船曳秀隆の3名です。
      時期アルバムに合わせて収録予定。  


Posted by nakao at 17:45Comments(0)芸術

2013年12月09日

吉田定一詩集

<吉田定一詩集> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 世界を至福にする百の詩集(43)

 「熊さん」 吉田定一詩集 2012年 らくだ出版 1800円+税
                 A5版 35篇 102頁

        「ひとひらの雪」

<天から地上への なんと美しいたましいの旅路だ

 花びらのように舞い降りてきて 手のひらに乗るや

 みずから密葬を済ませるかのように おまえは水から生まれて
 そして 水に還る 一滴の涙にして

 また生まれて帰っておいでよ 自身に言い聞かせるように

 そおっと手のひらの 小さなひとひらの哀しみを握る>

        生命の慈しみの歌。
        生命エネルギーの立ち上がりが
        自らと雪と
        重なったのだ。
        この重なりは
        梵我一如
        つまり
        あらゆる存在の深い本質が
        自身の空なる心に
        等しいと言う
        最高の精神領域。

        この境地は
        日々においては
        熊さんと遊ぶ優しさや
        庶民の暮らしを重ねる平凡さや
        シュールリアリズム的な絵になって
        魂の間合いを
        メビウス状に揺らぐのだ。

        ポンと究極の出てしまった詩人は
        それから駄作を重ねるのか。いや。
        言葉を超えた境地を遊ぶのである。
        それを、風雅と言う。
 

   


Posted by nakao at 17:04Comments(0)芸術