2014年05月03日

一望

<一望>   詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 東へ疾走するバキュームカー
 物をいただいてお金を得る
 不思議の法則

 東西に広がる山脈
 元から神に許されていない
 開発を二ガ笑うもの

 流れる川 西の海へ
 内壁を切なく晒す一つの幻想
 海に至って地球という
 青い幻想になる

 東へ向かう風
 私は見た
 押されるのでも
 引かれるのでもなく
 過去未来を浄化し
 魂を止揚する
 現今の吐息その一点を

 東へ滑る旅客飛行機
 太陽を友に
 空気を切って進むものの哀切
 降りると落ちるの微差を采配するのは
 人ではない 人ではない

 風に乗って回るトンビ
 君の描く環は
 飛鳥の歴史
 その都度塗り替え
 苦悩を歓喜にする

 青い空のポーカーフェイス
 平然と私を眺めるのは自由だが
 眺められ過ぎて私の青い影は
 マントルの響き丁し
 街の北端で
 湯気立っている

 異次元も今ここの遥かに
 ドントもホカロンもなしで
 懐温め
 内なる永遠の気付き
 与えてくれている
 ここにありながらもない
 ないながらもある
 私は森羅万象

 一望とは
 ああ一望とは  


Posted by nakao at 17:35Comments(0)