2014年09月15日

景気回復

<景気回復> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 まっすぐ景気回復は
 むやみやたらな開腹
 根本治療頭になく
 左右後ろに目をやらず

 目につく大企業を喜ばせ
 逃げられぬ庶民を増税でぶっ潰し
 10%にせんかったら
 社会保障のどの部分が欠けてきます
 なんて違法な恐喝まかり通り
 これは明らかに間違った国の詐欺
 かんじんの税金の無駄使用を
 無くさずに国民を舐めている
 好線意識は法律まで変えた

 成程私より一つ二つ年下の
 ポスターで見るこの眼は空虚だ
 本当にあべの一族の末裔なら
 せいめいはあべあべあべと
 泣いている  


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2014年09月15日

ときめき屋正平詩集

<ときめき屋正平詩集> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(12)

 「手塩皿上  斑鳩讃歌」 ときめき屋正平詩集 2014年 遊糸糸社 1200円+税 
                                      A5版 31篇 112頁

      反戦平和意識と
      情緒あふれる詩語が
      見事に同居して
      中国・インド・ネパールへも訪れ
      ニンマリ歴史の源を味わってから
      ときめく斑鳩讃歌

      そしてこの地球の
      異世界同時存在現象
      片や平和-----うつ病と癌の多い国
      片や戦争-----外国から兵隊が御助けに

      「食葡萄尾長鳥降臨 幻想」

<飢えのしらせが日々もたらされる 日照りが続きいくさが続きはやり病が続き
 大水が出て地はくずれ 作物や家や牛やにわとりが流される 病で立てぬ人を
 置き去りにする 目のみえぬ年寄りを道端に放り出す 偽りの菓子や偽りの肉を
 売り ごまかしだらけの家を造り売り抜ける いつわりの、おうけを企む ふたたび
 いつくしみと みたび おおらかさと よたび 平和と ごたび

 正義の心根を薄衣にくるみ 飾り帯をしっかり体に結わえて おお いとおしい人も
 舞い踊り 命こそ宝の道へ行進を誘う

 緑葉の茂みが覆う大きな樹のもとで 人がつどい安らぎを歌いかわす 蝶の群れが
 晴れたれた青空に舞い 蜂も柔らかな草と色あふれる花に戯れ はるかペルシャの
 鹿の王が岩山を駆けおりてくるか 人がおだやかに語りあい宴に酔うているこの地に
 ぶどうの実の枝をくわえた尾長鳥も舞い降りるか

 飢えの知らせがきょうも もたらされたのだけれど>  


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2014年09月15日

武西良和ぽとり35

<武西良和ぽとり35> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(11)

 季刊詩誌 「ぽとり」 35号 2014年 非売品 出版・武西良和

     既成の概念・言葉・知で
     人間の魂や心情を表現しようとすれば
     昔から揃いも揃って
     空・空虚
     しかし、それは答えではない

     堂々とその試みをする詩人は
     一見答えのような
     実は提案でしかない実存的世界観を
     やはり空虚にしている

     実は
     表現も感性をも超えたものが 
     ぽとり-----水滴
     ぽとりとは人間の意識を超えた大自然
     宇宙エネルギーなのだ
     魂のほとりにやってくる癒しよ

     「洪水の川」

<あらゆる岸辺のものを 一切合切 瀬に浮かべ 流していく

 淀みは粗暴さを 淵の深みに引き込み 波を有める

 川の手練手管の 細心さ あらゆるものを流していくようで
 あらゆるものを流してくる 洪水 という事件

 淵の深みは 持って来たものを水底で 選り分け次の瀬に送る

 洪水が持って行ったものと 持ってくるものとを 淵の重みで物々交換
 している それが洪水の 辻妻 の合わせ方

 流れの頭は 何を 持って来たのか そして流れの尾は 何を 持って行くのか>  


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2014年09月15日

ファンへの裏切り

<ファンへの裏切り> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 高度経済成長を求める国民が
 それを志向する悪徳政治家を選び
 数十年後自ら泣く

 これはファンならぬ
 国民への裏切りだが
 元より作っているのは国民
 情報操作されて
 作っているのは国民
 自業自得

 薬物中毒の歌手は
 ファンへの裏切りと言われているが
 決して裏切りでない自らの道
 肉体的感情的エクスタシーの音楽を
 ファンが求めているのだから 
 ファンが作っているのだ
 ヒーリング音楽は売れないからね  


Posted by nakao at 10:43Comments(0)