2015年05月03日

門林岩雄詩集

<門林岩雄詩集> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(39)

 「生きる」 門林岩雄詩集  竹林館 2015年 定価2000円+税 B6版 332頁

     単純さの中にある奥ゆかしさは
     自然と人間を愛するが故
     対話は韻律の美しさを生んでいる
     他ならぬそれは
     禅にも通じる内なる波調

     平和な魂を持つが故
     自意識分析をする必要がない
     自意識分析は却って
     人の心を不安に陥れる
     幼稚な手段
     癒しエネルギーが人を救う

     「花」

     <太陽に 花を差し出し タンポポは 満ち足りた顔で ゆれている>

     「初夏の夕べ」

     <玄関に 老いた父の影 「どうぞ 入って」 言うとたちまち 消えてしまった>

     「秋晴れの日」

     <赤いもみじ 妖精の手紙 何が書いて あるのかな?>

     「居間」

     <そよ風や カーテンひろげ 何言いに? 外のまぶしい花野から>  


Posted by nakao at 18:44Comments(0)