2015年05月13日

みなさまの声

<みなさまの声> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みなさまの声を
 確実に〇〇へ

 声 声 声
 声よりも
 声の出る以前から
 政治家こそが勉強して
 ちゃんとした根拠を
 持つべし

 人間を育成することが大切

 それの出来ている政治家は
 残念ながらいない

 この法則は
 マスコミも含め
 社会全般にあてはまる
 一般論や時代に遅れた
 アカデミズムに陥って
 死魂の花がワンサと咲いて  


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2015年05月13日

呼吸138

<呼吸138> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(43)

 「呼吸」 138号 現代京都詩話会詩誌 2015年 定価500円

      哲学的考察は哲学を勉強したから出るという安い
      ものではない。経験を止揚するエネルギーである。
      つまり、自らを浄化し高次元に至らしめる志向性。
      てことは、それがあるとないでは質が違うってこと。

      なお宗教的存在論まであったら、それはもうたかが
      有名詩人ではなく、大詩人である。大詩人でなお、
      シャンソン歌手である御方の一篇。

      「とうげ」      井上哲士

      <ものが触れ合うとき 新しい「いのち」が 生まれるという

       男と女は 出逢って火花ちらし 花は 虫とふれあい 実を
       むすび 山は 峠で空と出会って 雲を生み

       旅人は風と出会って 胸をふるわせ 荒野をさまよい 新しい
       風を呼び 一つの峠を越えていく

       ときには峠に立って 風になぐさめられながら 振り返ることもある
       けれど 落ちた胡桃を 拾うこともなく 胸熱くして ただ 歌をくち
       ずさむ

       やがて 全ての色が重なり 色が無くなるという 光の接点に向か
       って 旅人はひとり 雑草の根をかみしめながら ふたたび峠を
       越えていく>

         


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2015年05月13日

Messier45

<Messier45> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 地球を至福にする百の詩集(42)

 「Messier」45号  2015年 発行 香山雅代  非売品

      詩としては読みにくい
      しかし、鋭く深くマジに説明し本質を得た詩
      能狂言、舞の形態に終始する。
      その徹底振りはすごいものがある。
      たぶん一つや二つは活字化出来ぬ古語が
      この詩篇にはある。お許しを。

      (承前)
      「雁の使い」より

      松毬
      (1)
      少女胚胎       香山雅代

      <少女は 書かない
      大いなる沈黙のなか
      ことばのなかで であう
      眠りのうちに 在る
      
      揺らぐ 水面に 三千丈の黒髪を 〇かせている時空
      六十兆個ヒトDNAの領巾 竜宮の乙姫の元結の切端が絡まる
      深海の泡沫     沈黙の野に 〇るように咲き乱れる青い花
      古代の影を宿す大樹の切株 点滅し始める幾星霜 霧の涯

      蟻の歩みかと みまがわれる楽譜の出現 作曲者 高田三郎直筆
      (書き下ろし) 「イザヤの予言」が甦り 点滅をはじめ 信者でない者
      (わたし)の声も 混じって 聴こえる

      マリア大聖堂に 満ちる 祈りのことば 語るように 歌うように
      地を 這うような呟き 典礼の 息吹 五臓六腑の 気息

      祈りの 共時態にいる 少女 何故に 少女 わたしは 書かない

      唐突に 顕われる 輪郭をもたない 大いなるもの
      想像力の 胚胎 少女胚胎

      Longleaf pint 大王松の原木 その松毬が転がり出ようとする
      音域にいる
      乾いた 大いなる眠りのなか 内胞する刻を 潜め
      母の胎内に 在って 鳴動する 風の 髄に 心音を 奏でる

      夜が 明ける>  


Posted by nakao at 16:59Comments(0)