2011年01月04日

MonDico*愛の動詞

<MonDico*愛の動詞>  記 中尾彰秀       詩人・ピアノ・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(93)

 「MONDICO*愛の動詞」  左子真由美詩集 竹林館 2010年
                   40篇 58頁 1500円+税 A5変形

 夢と希望を心のひかりでまぶした、シャレた詩集。
 詩人はとある手法を身に付けたらしく、
 苦もなく湧き出すがごとく、言葉が出てくるのだろう。
 しかし、クリアさはクリアな心を持っておらなければ
 出て来はしない。
 身体のどこかには詩の壺もあるのだろう。
 東洋の経絡を持ってして、果たして、心臓の裏走って
 足の親指の下とか、聞いたことはない。
 全編を通じてイメージすると
 感じられる、命の環。
 命の環の原材料は
 決して途絶える事のない愛である。
 そして、動詞は行為へと。

      「*ⅤIVRE」

    「生きること。生きていること。生活するこ
     と。暮らすこと。田舎に。都市に。誰かと。
     誰と? みんな生きている。たとえ戦いの
     中でも。たとえ貧しい日々であっても。 う
     さぎも、蛙も、蛇だってみんな。 踏まれて
     も蹴られても生きている。砂漠の蜥。熱帯
     の蝶。暗い海の底の魚だって。思い出の中
     で大好きだったひとがいつまでも生き続け
     るように。 ヴィーヴル。 たとえようもなく
     やさしい地球の上で。」  


Posted by nakao at 16:35Comments(0)芸術