2011年01月10日

1月16日”風”詩朗読会

<”風”詩朗読会>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

  魂の奥にある言葉
  自らを救うことば
  他人を救うことば
  言葉を超え音楽となる言葉
  言葉を超え絵画となる言葉
  世界をいやす言葉
  日本をいやす言葉
  地球をいやす言葉
  宇宙をいやす言葉
  風のささやきに最も近い言葉
  大地の揺らぎに最も近い言葉
  愛と平和の本質をえぐりだす言葉
  世の間違いを静かに正す言葉
  自らの生き方で証明する言葉
  世の有名詩を嘘であると見抜いている言葉
  今ここに生きる最大のリアリティたる言葉
  この瞬間に永遠を引き受ける優しい言葉

  自らの言葉を発見しましょう

  第419回「詩を朗読する詩人の会”風”」
  2011年1月16日(日) 午後5時~7時
  ゲスト詩人 畑中暁来雄さん
  場所 喫茶「スワン」 大阪天王寺近鉄百貨店南50メートル
               チンチン電車通り
  電話 066-624-4337
  参加 1ドリンク付き・1000円
  
  毎月第3日曜日、ゲスト詩人を中心に批評・雑談・詩論
  楽しさいっぱいの会です。後半、持ち込みの詩朗読Оk。
  この会そのものはどこの団体にも属していないので、自
  由に掘り下げていくことができる。また、ジャンルを超え、
  音楽や絵画や写真などの達人が多い。

  世話人代表 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
                 電話・fax 0734227248  


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2011年01月04日

MonDico*愛の動詞

<MonDico*愛の動詞>  記 中尾彰秀       詩人・ピアノ・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(93)

 「MONDICO*愛の動詞」  左子真由美詩集 竹林館 2010年
                   40篇 58頁 1500円+税 A5変形

 夢と希望を心のひかりでまぶした、シャレた詩集。
 詩人はとある手法を身に付けたらしく、
 苦もなく湧き出すがごとく、言葉が出てくるのだろう。
 しかし、クリアさはクリアな心を持っておらなければ
 出て来はしない。
 身体のどこかには詩の壺もあるのだろう。
 東洋の経絡を持ってして、果たして、心臓の裏走って
 足の親指の下とか、聞いたことはない。
 全編を通じてイメージすると
 感じられる、命の環。
 命の環の原材料は
 決して途絶える事のない愛である。
 そして、動詞は行為へと。

      「*ⅤIVRE」

    「生きること。生きていること。生活するこ
     と。暮らすこと。田舎に。都市に。誰かと。
     誰と? みんな生きている。たとえ戦いの
     中でも。たとえ貧しい日々であっても。 う
     さぎも、蛙も、蛇だってみんな。 踏まれて
     も蹴られても生きている。砂漠の蜥。熱帯
     の蝶。暗い海の底の魚だって。思い出の中
     で大好きだったひとがいつまでも生き続け
     るように。 ヴィーヴル。 たとえようもなく
     やさしい地球の上で。」  


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2011年01月03日

魂の礼儀

<魂の礼儀> 記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト、ヒーラー


 あなたの人生を至福にする百の詩集(92)

 「静かな背ビレ」 中尾彰秀第20詩集 森羅通信の会出版 定価1500円
            2010年出版 A5版 27篇 82頁

        るり子のヌード秋の中之島

 関西詩人協会主催の「詩で遊ぼう会」で作った、一行短詩
 これがこの詩の発端になった
 極めて具体的な精神を持つ
 社会批評と
 自らのピアノ演奏(即興)の感激

 ひとつ秘密を
 ピアノはほとんど無意識状態で奏じているから
 実際奇跡なのだが
 堂々とCМしても
 恥ずかしさは存在しえない
 奇跡を起こしてくれるところの
 私を超えた私が居る
 むしろ、それを褒めたり感謝するのは
 魂の礼儀なのだ

       「るり子」

<     るり子のヌード秋の中之島

 2008年10月19日(日) Sるり子は幾分きつい目の
 秋の日ざしに応えるべく 自らこの大阪中之島公会堂
 の前で 一糸まとわぬ姿となった----- のではない
 可愛いショートパンツに黒の皮靴 白いセーターは半袖
 発売直前の 中尾彰秀ピアノインプロヴィゼイションCD
 「宇宙桜との対話」 の6曲目 「空は宙よ」をたまたま聴く
 に及んで 思わず涙ぐむのだ

 たかが便利に騙されるな 人は何故 その都度の物的欲
 望にかられ 大切な何かを見逃すのだろう 何故 誤った
 政治家を選び ますます国民を苦境に落しめるのだろう

 本日 多くの人々の姿を 京阪電車中之島開通にちなんで
 やってきた老若男女の 姿を見るにつけ 喜怒哀楽を超えた
 根源のエナジーが 彼女の瞳の奥で オールヌードとなって
 踊り出す>

     中尾彰秀詩集「静かな背ビレ」 定価1500円
     中尾彰秀ピアノCD「宇宙桜との対話」 定価1000円

(購入法) 郵便振替  森羅通信の会   00940-4-29604
               各定価+送料は1回に付き200円
 
  


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2011年01月03日

未明の寒い町で

<未明の寒い町で>  記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(91)

 「未明の寒い町で」 水野ひかる詩集 土曜美術社 B5版 171頁 51篇
                        2500円+税 2010年出版

  内面の彷徨いは心の闇を往き来し、螺旋を描きつつ、自らの在りかを手探り
 する。表現力のあるだけ却って、迷い悩みを持つ人間のカルマ。哀切なる漂い
 は漂いを誘う。
  この詩集に不思議な事が起こった。一Fの書棚で行方不明になったのだ。警
 察に失踪届けを出す前に、二か月で見つかったが。やはり、漂いは漂いを誘う。
 そして、忘れてはならない、答えは自ら探すことによって得られることを。

           「 還暦の桜 」

<車窓に見える満開の桜 巡る思いが 時間と空間を移動する (この子は生きら
 れない) 太平洋戦争末期 栄養失調の母から生まれた赤ん坊は お産婆さんに
 宣告される 水のように薄い母乳 空襲警報の中 懸命に手を尽した牛乳が 生
 命を繋いだ

 車窓に見える満開の桜 母に連れられ 親類の家へゆく途中 (この子は二十歳
 まで生きられない) 目の前の座席の見知らぬ人が 病弱な少女の左頬の黒子を
 指さして言う 占いなど信じない母 小児科に通っていた少女は いつのまにか 
 自分捜しをする詩人になった

 車窓に見える満開の桜 生家に向かう列車に乗る 二人の子供を連れて (六十歳
 まで生きたら褒めてあげる) 八十歳を越えた母が 若い母に言う きらめく花の中
 で細胞がぷちぷちと分裂する DNAの流れに組み込まれ眩しく光る ふたつの生命

 車窓に見える満開の桜 海を隔てた町に住む友を 駅で待つ (褒めてあげる) 晴れ
 た空と真っ青な海 亡くなった母の言葉が 全身にふりそそぐ 四月の光の中を歩い
 て来る還暦の桜 生まれた干支に回帰するよう 水が循環するよう 時空を超える 
 曼陀羅の遍路みちを辿りながら>
    


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2011年01月02日

はつゆめ

<はつゆめ>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(90)

 「福中都生子詩集」 1987~2000・四詩集 ひまわり書房 定価1500円
                           発行2001年 B6版 232頁
              「大田という町」「生きている不思議」「恋文は三二文字」
              「二十世紀に滞在」の四詩集を一冊にしている。

         「 はつゆめ 」

<山坂町のたらたら道を ゆっくりあるいていると 目の前を猫が一匹横切った
 寅さんか? と立ちどまったときは もう垣根の門口の さざんかの花びらを
 すこしこぼして隠れてしまった 南田辺のわが家にむかう ゆるい坂道を歩き
 ながら 急に”初音”の声を空耳にとらえた 女の子は あかんぼうのころから
 泣き声さえもやさしい まるで猫の仔のようにミャオミャオと泣く 私の耳が老い
 たのかしら 山坂町のたらたら道を とろとろあるいていると 首のうしろで
 ストーンと 大きな夕陽が落ちた 

 ”生まれてきてよかった と言うてやりたい この町に住んでよかった と この
 町で いい男にめぐりあった と 結婚したことも みんなみんな良かったと 言う
 てやりたいのに口ごもる”

 七十年生きぬいてきた足の裏でたちどまると 急に胸が苦しくなった しゃがみ
 こむ目の前で 垣根のさざんかがざわめき 花びらがあたまの上から降ってきた
 ミャオ と仔猫のような 初孫のようなあまいなつかしい声がして 二千年前の
 風の手が 何万本もの風の指紋が わたしの全身を抱き込んだ>
                    詩集「二十世紀に滞在」より

        陽性の生命観。リアリズムに重きが置かれているものの
       部分的なシュールレアリズムが楽しい。この味はなかなか
       のものである。社会批評にせよ、決して陰湿にならぬ心意気
       はさすが。愛と平和を訴える強き確信あればこそだ。



  


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2011年01月02日

若返り術

<若返り術>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

 2011年1月1日元旦
 もうすぐ私の誕生日
 その都度思い出すのは
 近所で生まれた南方熊楠と吉宗
 詩人福中都生子氏は
 私の誕生日に亡くなられた
 
 私の知る限り
 全ての人は
 年を越すと
 一つ年を取って嫌だと言う
 年を重ねて肉体の衰えるのは
 認めざるを得ないが
 私は一年越すごとに
 明らかに若返っている

 ひらめき感性が
 どんどん冴えてきているのだ
 だから年取るのが
 とても楽しくて仕方がない

 何か秘訣があるのかと問われれば
 こう答えよう

 一点に宇宙を観る
 あらゆるものは内なる宇宙外なる宇宙に
 結びついている
 そこから無限に詩は生まれ
 そこから無限に音楽は湧き出し
 本物の魂の愛と平和が育まれる  


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2011年01月01日

2010年の”風”

<2010年の”風”>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

 「詩を朗読する詩人の会”風”」は
 2010年12月において
 第418回を実施した。
 皆様への感謝の意を込めて
 今年度のゲストと日をここに記して置こう。(敬称略)

 1月17日  第408回  ゲスト 清崎進一
 2月21日  第409回  ゲスト 下前幸一
 3月21日  第410回  ゲスト 清水一郎
 4月18日  第411回  ゲスト 大倉元
 5月16日  第412回  ゲスト くりすたきじ
 6月20日  第413回  ゲスト 近藤摩耶
 7月18日  第414回  ゲスト 名古きよえ
 8月22日  第415回  ”風”盆祭in「マリールイス」
 9月19日  第416回  ゲスト 飛鳥彰
 10月17日 第417回  ゲスト 田村照視
 11月22日 関西詩人協会総会に参加
 12月19日 第418回  ゲスト 三浦千賀子

 当会は、詩に興味ある方や詩の好きな方、詩を書いている方
 に来てもらって、詩評のみならず人生の様々なお話に花を咲か
 せ楽しむ会です。特定の詩誌やなんやらの派にハマることなく
 自由に、なお創造的に生きていく場であります。
 毎回ゲストを決め、後半持ち込みの詩を各自朗読出来ます。

 音楽や絵画や写真やその他、ジャンルを超えて活動されている
 方が多くいます。実際、詩を深めておりますと、違うジャンルにお
 いてまさに独創的な事を成す例が多くあるのです。

 私自身は、詩こそが、最も目立たず、しかしなお、あらゆる表現や
 感性の根本であると思っています。どなたも、ぜひ、遊びにお越し
 下さいませ。

 開催日時 毎月第3日曜日 午後5時~7時
 場所    喫茶「スワン」 ℡ 066-6244337
        天王寺近鉄百貨店南50mチンチン電車通り
 参加費  ワンドリンク付き1000円
 世話人  左子真由美 蔭山辰子 堀諭 モリグチタカミ 野島洋光
       水口洋治 佐古祐二 近藤摩耶 中尾彰秀
 世話人代表  中尾彰秀 ℡fax 073-422-7248
                 (641-0041) 和歌山市堀止南ノ丁3-19
 なお、2011年8月7日(日) 大阪北浜の「エル大阪」にて、3年ごとに
 実施しているフェスティバルがあります。それと、アンソロジーの出版。
 賞の設定もある、すごく楽しい全国的な詩集成誌となるでしょう。
 詳細は追って、決まり次第ご連絡いたします。

  


Posted by nakao at 18:21Comments(0)芸術