2011年02月14日

答えである今

<答えである今> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 2011年2月13日(日) 午後より 「青い詩の会」 主催・岩本健
 場所・南地心爽さん方の書の教室(和歌山市西の庄)
 ゲスト・くりすたきじ 中尾彰秀     参加・無料

 くりすたきじ氏は、詩誌「新怪魚」代表ほか、詩朗読においては
 ギター奏しながら味のある歌で知らぬものはない程の活躍振り。
 2010年に「詩を朗読する詩人の会”風”」のゲストをしていただい
 ている。まだ60歳にはなっておられない、まだまだこれからの活
 力のある詩人。
 何事もじっくりと考える性格が、詩にもあらわれている大物詩人の
 愛犬家。当日は、黒い愛車でさっそうと。

 中尾彰秀と言えば、このブログを打ち込んでいる張本人。
 「過去現在未来、答えである今」をテーマに、当日は適当にお喋りを
 いたしました。
 過去現在未来は、客観的になお受動的に流れていく時。今は、能動
 的に自らが作っていく時。山の真ん中でララララ歌唄いながら、瞬間を
 慈しんで生き行動すること。ラに含まれた、哀しみと、生命への感謝。
 「今」は、自らを癒し他者をも癒すキーワードなのです。

 当日、一つ大切なことに気付きました。大都会においては、解らなかっ
 たらはいさようなら。解り合える方々とつるんで、もう二度と来ません。
 解らなくとも、ポーカーフェイス。文句もなし喧嘩もなし。人間の数が何
 せ多いから、たくさんのグループに分かれて自分を守る。一生それで
 生きていける。ところが、ここでは、ちゃんと戦うのです。人間は少ない
 から別れるわけにいきません。
 さてさて、どちらが良いでしょう。どちらもどちらも良いな、とは、かつての
 女性詩人の言葉。

 (1) これからの時代を造る波動音楽。
 (2) これからの時代を造る波動詩。
 (3) 世界のブログ詩誌「http://earthpoemproject.ikora.tv/」
         2011年「EARTHPOEMブログ賞」受賞
 (4) 「詩を朗読する詩人の会”風”」 世話人代表
         2007年「EARTHPOEMREADING賞」受賞
         2010年2月20日(日)第420回 ゲスト・中尾彰秀
 (5) 「アンソロジー風Ⅹ」 作品募集 締切3月末 ”風賞”10万円
 (6) 「和歌山詩まつり(3)」  「緑風舎」(和歌山市野崎) 2011年6月5日(日)
 (7) 「EARTHPOEMPROJECTⅦ」 2011年1月23日イン「長崎堂」の報告
 (8) 「TAOやな京都」とウイング京都(京都現代詩話会主催)の報告 2010年12月11日
 (9) 「きのくに詩集(1)」(2008年)より
 (10) ファックス専用詩誌「EARTHPOEM112号」より
 (11) 既刊146号「森羅通信」より
 (12) 瞑想・レイキ・気功とは何か
 (13) 「かつてのおじさんは老人、かつての青年はおじさん
      そして、また、次の時代がやって来る。」  


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2011年02月14日

からからから

<からからから> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 じきに溶けてしまうのを
 いち早く悟って
 仲間想いの雪たちは
 固く固く結集する
 雪国でない地方の
 丘の団地の雪だるま
 晴れ間に乗じて
 思いっきり蹴ったら
 足痛めてしもた

 発電風車の一つある
 差し向かいの丘
 突っ切って
 からからからと
 冷たい風が吹く
 強く吹けば吹く程
 風同士の連帯は強まり
 古今東西の風が芽吹いて
 とぐろとぐろとぐろはらわた丸出し
 今年初めて
 右手はあかぎれした
 立派に私も仲間入り

 そう言えば
 昼食後財布のお金は
 仲間外れで
 からからから  


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2011年02月14日

詩の講座

<詩の講座> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 (1) 書きたいことの表現力
 (2) 書きたいことの発見
 (3) 読み解く力
 (4) 心・魂の掘り下げ

 欧米的発想の影響か(1)に重心が偏り、
 中身たる(4)に欠ける昨今の詩。
 書きたいこと、書くべきことは何か、
 それを自信を持って、自身の人生をかけて
 書かれた作は、(4)があり、ジャンルを超える。
 詩の先生すら(4)に欠けている。(4)がもっとも
 重要な本質である。(1)~(3)は、詩に接すれば
 瞬く間に身に付く。

 さてそれでは、(4)と言う本質は、自らの人生で
 探求するものですので、先生には頼らず、生徒達
 にはこれからの可能性があります。  


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2011年02月12日

<家>  詩 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

     どの家も
     どの家も
     頂の一点は
     天を指す
     くれぐれも
     携帯基地局は
     設置しないでね  


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2011年02月12日

<煙>  詩 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

     イヌ
     ライオン
     キリン
     リュウ
     カンガエルヒト
     モクバ
     イノシシ
     ナマコ
     カピバラ

     一キロメートル離れた煙突の煙
     真下から見上げたら
     日本列島
     真上から見下ろしたら
     白蛇のダンス
     真横から見たら
     大福餅

     今日
     都合悪い人来たら
     どの煙に巻いてやろうか  


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2011年02月11日

「アンソロジー風Ⅹ」参加のお願い

       <「アンソロジー風Ⅹ(第10集)」作品参加のお願い>

          2011年2月吉日 詩を朗読する詩人の会”風”

 月に一度、さまざまな詩人をお招きして朗読会を開催している「詩を朗読する詩人の会”風”」は、
1974年2月2日に発足以来、今年2月で創立37周年を迎えます。このように長く継続することができ
ましたのは、ひとえに皆様のご協力のおかげと深く感謝しております。本会は3年に一度「アンソロ
ジー風」を発行しており、先に第Ⅸ集まで出版し、風賞も5回授賞させていただきましたが、この度、
「アンソロジー風Ⅹ」を企画し作品を募集いたします(その中から第6回風賞を選考させていただきま
す)。
 つきましては、左記要領で作品を募集いたしますので、奮ってご参加いただきますようお願い申し
あげます。
         ☆~☆~☆~☆~☆

1 詩*1編 (未・既発表問わず。ただし、既受賞作品は除く)。
2 長さ*1行30字。40行以内(題・氏名3行含む)
       末尾に所属詩誌、既刊詩集2冊まで付記してください。
3 A5版、各詩人につき1段組見開き2頁。参加者に2冊配布。
      アンソロジーはISBNコードを付け、書店やアマゾンなどインターネットを通じて全国販
      売いたします。定価2500円(著者の追加購入の場合は、竹林館にて著者割引で定
      価の80%で販売させていただきます)。
4 原稿締切*平成23(2011)年3月末日
5 送付先*641-0041 和歌山市堀止南ノ丁3-19 中尾彰秀宛
6 参加費*1万円
  払い込み先*「詩を朗読する詩人の会”風”」 郵便振替00900-2-55559
           原稿送付と同時にご送金ください。
7 発行予定*平成23(2011)年7月下旬
8 賞 最優秀賞1名 優秀賞1名
    最優秀賞 楯および副賞10万円  優秀賞 賞状および副賞2万円

         ☆~☆~☆~☆~☆

☆ 本年8月7日 (日)に 「ポエム”風”フェスティバル2011」 および「アンソロジー風Ⅹ」出版
   記念会(授賞式)をエル・大阪で開催いたします。その折は改めてご案内させていただきま
   すので、みなさまぜひご参集くださいますよう、よろしくお願い申しあげます。

☆ 問い合わせ先
     〇 詩を朗読する詩人の会「風」代表 中尾彰秀     
           〒641-0041 和歌山市堀止南ノ丁3-19
           電話&FAX 073-422-7248
     〇 竹林館 左子真由美 
           〒530-0044大阪市北区東天満2-9-4 千代田ビル東館7階FG
           電話 06-4801-6111 FAX 06-4801-6112

     主催 詩を朗読する詩人の会「風」
     協賛 「PO」の会
     後援 「森羅通信の会」「EARTHPOEMPROJECT」「銀河詩手帖」「(株)竹林館」
  


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2011年02月11日

提案と答

<提案と答>  記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 それは提案ですね
 はっきり言うと
 嫌がる御仁が多い
 だから
 天才的な提案だなどと
 ベンチャラする

 私がいても
 私の話を聞かない人
 私を遠ざける人
 それは自由だが
 自分自身からは逃げられない

 理知と実存の限界
 いくら社会批評やら音楽やら詩やらに
 いそしんでいても
 人間の内にある魂---奥深き癒し---
 宇宙一体波動エネルギーに
 至らない限り
 提案にしか過ぎないのである

 過去現在未来ひっくるめ
 今ここにある大自然---宇宙
 自らの内にある無限なるもの
 それが答だ
   


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2011年02月11日

美しき戯言(10)天使

<美しき戯言(10) 天使> 記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 「2010年5月24日 嵐の後、やって来た天使。紀伊水道通り抜け、高層マンションひと
 っ飛び。和田川、貴志川、紀三井寺、無数のひかりのおにぎり。街へ投げるのだ。和歌
 山ではこの日たくさんの奇跡があったのを、あなたは知ってますか。」

     中尾彰秀第16ピアノCD 「ROAD OF ANGEL」(13曲 68分)のジャケットの
     1曲目「ROADOFANGEL」(5分 ソロ)に添えられた文章(上記)。

           ポップス・ジャズ・クラシックの為に
           調律調整されたピアノは
           弦を強く引っ張り過ぎており
           ガンガンに素速く既成音楽を弾くには良いが
           味わい深く癒し音を出すには
           向いていない。
           たまたま
           調律の間が開き
           程好く弦の緩んだ頃合い
           朝嵐の後の夜の晴天の狭間
           まっしぐらやって来た天使
           イン「デサフィナードMコン」

       中尾彰秀ピアノCD「ROAD OF ANGEL」 
(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
               定価1000円+送料200円

   


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2011年02月11日

美しき戯言(9)マサさん

<美しき戯言(9) マサさん>  記 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 2010年4月10日(月)
 紀三井寺のライブハウス「デサフィナード」にて
 毎月曜夜7時からの「Mコン」
 自由出演のライブである

 マサさんが
 桜満開の絵を
 キャンバスに描いた
 中々迫力のあるカラフルな絵
 その絵を見て私は即興ピアノ奏
 曲名「マサさんの桜は満開」
 ピアノ・ヤマハグランド 12分
 収録「TAOやかな地球」(13曲 60分 森羅通信の会 定価1000円)
 中尾彰秀第14ピアノCD

 マサさんは華やかな若い女性
 その時初めて会って
 それっきり会ったことはない
 録音収録はその時了承済み
 ぜひもう一度会って
 このCDをプレゼントしたい

        「TAOやかな地球」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
              定価1000円+送料200円
 
   


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2011年02月10日

美しき戯言(8)枯渇

<美しき戯言(8) 枯渇>  記 中尾彰秀         詩人・ピアニスト・ヒーラー

 鳴くまで待とうホトトギス
 徳川家康ではないが
 何事も時の熟すを待てば良い
 いかな才人と言えども
 時たま
 心が枯渇した様に
 詩想も新曲も
 出ぬ事がある
 しかしそれ自体
 詩であり音楽だ

 この世界・宇宙には
 詩語や音楽の出でる以前の
 足場というものがあって
 一度足場を綺麗にすっきりして
 古今東西の風に
 自由に通ってもらい
 十二分に陽光を当て
 それから組み立てやらひらめきをし直す
 その為の掃除のごとき枯渇

 豊かな枯渇に
 深く感謝する  


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2011年02月09日

美しき戯言(7)ハマる

<美しき戯言(7) ハマる>  記 中尾彰秀          詩人・ピアニスト・ヒーラー

 自らが
 そこに在るべくして
 ある

 ハマる

 あるのだ
 地球と言う
 大自然の只中にあって
 何の駆け引きもなしに
 愛と平和の魂を
 求める途上
 絶妙な生命のバランスが

 詩人達とのピアノセッション
 詩のみならず人間を
 瞬時把握するやいなや
 詩を超えた詩が
 音楽を超えた音楽が

 2011年1月23日
 「EARTHPOEMPROJECTⅦ」イン「長崎堂」(心斎橋)
 あらためてそれを確信した
   


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2011年02月08日

美しき戯言(6)天降り

<美しき戯言(6) 天降り>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 天降りを認めたがる人
 天降りを認めない人
 天降りに触れたことのない人
 天降りを自ら成す人
 
 様々ある
 あって当然のこと
 理知や実存や物的次元リアリズム経済主義
 それらの洪水の
 人間中心の世界にあって
 内なる宇宙や魂の癒しは
 実は
 遥かもっと古い時から
 天降りている
 あるべくしてあるものを
 認めるも認めないも
 天降りを成す人の一人として  


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2011年02月07日

美しき戯言(5)抜力

<美しき戯言(5)> 記 中尾彰秀       詩人・ピアニスト・ヒーラー

       「一瞬の間に」

<虞美人草の花が咲いたよ 風にゆられて花びらおちた ただそれだけ

 月見草の花が咲いたよ 夕暮れの風に吹かれて花ひらく ただそれだけ

 ただそれだけのことに 涙があふれそうになったよ

 生きるという ただそれだけのことに>
                        大場百合子詩集「ゆりこゆりこと呼ぶのよね」
                         詩人会議出版 1300円

 2010年8月15日 音楽文化堂(和歌山市県庁前)でのイベント、「TAOやかな地球」
 において、ピアニスト 吉村郁美さんが朗読した。私のピアノとのセッションである。
 初めてダビングを聞いた時、毛穴が立った。大自然のエネルギーが、どどーんと入っ
 ているのだ。
 力を抜いた朗読が、引き寄せるもの引き寄せ、絶妙にピアノと詩は一体となっている。
 無意識の領域の発動。これだ!!

        中尾彰秀第16ピアノCD 「ROAD OF ANGEL」 
          13曲 68分 森羅通信の会出版 定価1000円

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価1000円+送料200円  


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2011年02月06日

美しき戯言(4)無駄

<美しき戯言(4) 無駄>  記 中尾彰秀       詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ムダは
 漢字で書くと
 「無駄」
 馬を太らせる要素がない
 それを無駄と言う
 そもそも
 太った馬は農耕に力を発揮する
 この漢字の出来た時代
 スマートなサラブレッドは
 日本にはなかった
 「無駄」と言う漢字を良く見ると
 太った馬のないサラブレッドと読める
 痩せてスマートなサラブレッド馬は
 かつて無駄だったのだ

 さて
 一見無駄なものでも
 案外そうでない場合が多々ある
 石に蹴躓いたら
 敏捷性の確認になり
 エレベーターが故障したら
 足腰の鍛錬になる
 世の中は間違っているから
 私が台頭する機会がある  


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2011年02月04日

美しき戯言(3) 聖なる木

<美しき戯言(3) 聖なる木>  記 中尾彰秀      詩人・ピアニスト・ヒーラー

 何度か聴いていると
 霧にまみれ
 あるいは晴れやかな場で
 あるとないの狭間突き抜けた
 抱きの姿勢で
 ふっと浮かんでいる大木
 私の第17ピアノCD「聖なる木」のトリ
 曲名「聖なる木」
 ピアノ・キャピタル(アメリカ製)
 ソロ・10分

 「聖なる木、それは私」
 詩人塔和子氏が使っている
 「This is it」
 マイケル・ジャクソンが使っている
 「聖なる木 THIS is i am」
 私はこれ

 中尾彰秀第17ピアノCD「聖なる木」
 森羅通信の会出版・定価1000円 60分 11曲
 
 「処女航海」 詩・飛鳥彰  「水の意識」「鉛筆削りの影」「宇宙の実」
 「雨のことば」 詩・名古きよえ   詩・船曳秀隆
 「ポルトガル旅情」 詩・田村照視     以上セッション
 「足元の虹」(1)(2) 「光の本質」「タコタコ上がれ」「聖なる木」 以上ソロ

 (購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                        定価1000円+送料200円  


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2011年02月04日

美しき戯言(2) そびえ立つ

<美しき戯言(2) そびえ立つ>  記 中尾彰秀     詩人・ピアニスト・ヒーラー

 数年後そびえ立つ
 阿倍野超高層ビル
 チンチン電車通り隔て
 「詩を朗読する詩人の会”風”」の会場の眼前
 
 以前の建物の解体
 だいたらくな穴掘り
 ひと月ごとに変わった
 周辺の歩道ルート
 私もプロセスの目撃者
 私も聞いた
 地底からの言葉ならぬ音
 「かんるやだまらえまお」
 逆読みして
 何んとか解る

 高度成長という夢を
 いまだ持っている人がいる
 便乗して群がる人がいる
 それらに背を向け
 らんらんとした眼で
 詩にいそしむ人がいる  


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2011年02月04日

美しき戯言(1) 玉手箱

<美しき戯言(1) 玉手箱>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 何処から
 出でるかや
 あのとろけるがごとき旋律

 まるで玉手箱やねえ
 本物の即興音楽は
 習い覚えるのではなく
 奏者すら驚く
 神人一体の地平から  


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2011年02月03日

聖なる木

<聖なる木>  詩 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 悩ましき事こもごも
 感謝で満たし
 排泄すると
 足元から
 七色の虹
 浮き立つ

 私は
 弓なりに歩き
 程好い距離に
 魂の点心
 いくつもいくつも
 置くのだ

 私は
 超低速でカブに乗り
 街中街外れ
 ドドドドドド
 玄関という玄関より
 真心の球投げる

 私は
 低い声で詩朗読
 内なる宇宙と外なる宇宙
 接点はブヨブヨのまま
 哀愁破裂させ
 黄金の言葉紡ぐ

 私は
 目を閉じピアノ奏
 一本でありながら無数
 宇宙の琴線あらわに
 Shall we dance in the moon

 永遠の夢のような
 夢ならぬ今
 私は呼吸し
 ことごとく世界の精ふところに
 慈しむ術磨く
 誰にも気付かれぬまま
 この世で
 最も小さく最も巨大な
 聖なる木
 THIS IS Ⅰ AM
 
   


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2011年02月02日

ダイダラボッチ散歩クラブ

<ダイダラボッチ散歩クラブ>  記 中尾彰秀       詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(100)

 「ダイダラボッチ散歩クラブ」  中尾彰秀第15詩集 竹林館 2004年出版 2000円+税
                                B6版 94頁 30篇

 著者による手描きの表紙絵は、ゴムまりに青い目が突き出して、宇宙人が歩いている様だ。
 何んともユーモラスである。そう、人生いきむのは体に良くない。力を抜いてこそ、無限のエネ
 ルギーが降って来るのだ。青い表紙帯には、こうある。「飄然とした作風。中尾彰秀のとぼけ
 た言葉を舌にのせると、じわーっと体全体に広がっていく人間への愛の暖かさ。人間を、社会
 を深く見、深くとらえた珠玉の作品群。」

            「旋律」

<亀より ゆっくり歩く 黒岩 うさぎより 白く昼寝の 白岩 ピアノなどと称され 
 鍵盤と名乗るは 容易だが 巨大な 一頭の牛の尻穴に 頭突っ込む夢は
 どうしてくれる やあ いびきも 寝言も おもらしも 空気の振動さ 森の囁き
 血反吐の叫び 振動さ

       牛の冬反芻したり日本列島

       大空に梵語連ねて渡り鳥

       川岸に大糞ひとつ冬の暖

 破調 八調 葉蝶 発調 八丁 波調

 世界のとろける柔らかさに
 降って来る旋律よ>

  2004年と言えば、まだピアノCDも出しておらず、あまり堂々と
  してはいない。もっとも、29年前の和歌山市音楽芸術フェスチバ
  ルでデビューを果たした時は、過去の巨匠も作った時点で即興で
  あり従って私も即興だと主張した。それを真に受けた往住雅司先
  生は偉大である。それを、先見の明と言う。

  降って来る旋律。正しく、リアリズム。
  波動音楽と波動詩の夜明け。

      中尾彰秀第15詩集「ダイダラボッチ散歩クラブ」

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                定価2000円+送料200円  


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2011年02月01日

鎮魂詩四0四人集

<鎮魂詩四〇四人集>  記 中尾彰秀        詩人・ピアニスト・ヒーラー

 あなたの人生を至福にする百の詩集(99)

 「鎮魂詩四〇四人集」  鈴木久比佐雄・菊田守・長津功三郎・山本十四尾 編
                コールサック社 2010年

 詩の愛好家は、俳句・短歌・小説そして音楽に比して、かなり少ない。その理由は
 難しいから。なぜ難しいのだろう。詩は独自性が強く、かなりの能動性がなければ
 理解できないからだ。逆に言えば、人間として、世界に一つの花のごとく、本当の
 生き方は何かを知る為の手段にもなる。

 もちろん、危険性もある。知の力で言葉は書けるから、魂の奥域のほんまもんに至
 らなくとも、やたら書くことができる。それを、見抜くのは読者の目であり、心である。

 このアンソロジーは、全国の四〇四人の詩人達の、この世界への鎮魂を込めた力作。
 便宜上、詩のジャンル分けをこの書はしているが、それほど意味のあることではない。

 特に印象に残った一作を、上げてみよう。

                「校舎」     真田かずこ

<なして壊すん 80年も使うてきたもんを 壊(め)いでしもうたら もう 泣いても喚いても
 元にもどりゃぁせんのに 水害のたびに腰まで水に浸かって おかあちゃんらぁが掃除し
 に来んさったげな そいだけぇ長い廊下が波波なんだぁ 雑巾掛けなんか もうちゃん面
 白いんで 顔が映るほどぴかぴかだしなぁ 原井小学校の校舎はなぁ 中庭かこんでぐる
 っと木造二階建で 正面玄関のずっとまっすぐの奥 渡り廊下で中庭つっきてゆくと講堂
 いっつも重たい木の戸が閉まっとって 特別の日だけ入れるんで うちはあの重たい戸が
 好き みーんな角が取れてすべすべしとって ここにも顔が映るん知らんかったろう 教室
 の戸も敷居も窓も腰抜も 足型にすり減ったぶ厚い階段も 年輪や節が浮き上がったつる
 つるの手すりも好きだけぇ 大階段の踊り場にぁいろんな陽が差し込むんでん 赤いカンナ
 音楽室からよう見えたなぁ 理科室の戸棚に骸骨があるん知っとろう 小使い室やら宿直
 室に 幽霊でるんだげな お便所にもうちらのとき児童千人もおったんで なして壊すん
 なして>  


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