2009年10月30日

ポストのない村

<<< ポストのない村 >>>  詩評 中尾彰秀  詩人・ピアニスト・ヒーラー・
                                  ライフコンサルタント

   あなたの人生を至福にする百の詩集(25)
   高丸もと子詩集 「あした」 理論社 1400円+税 2006年出版 B5版 143頁

         「 ポストのない村 」

<ポストがないのにどこの家にも 郵便受けがあります 月の光が回覧板になって
さしこまれていきます   昼間は 湖をわたってきた風や カッコーの声が 届きます
ひさしぶりにもどってきた人は まっ先に郵便受けをのぞきます カラカラになった
虫や花びらも こぼさないで受け取ります   夕方には まきをくべる匂いがして
笑い声も遠くから聞こえてきます 明かりが消えるころ 星たちがおりてきて どのような
夢を届けようか 相談しているようです>

      くれぐれも、心の葛藤を描くのが詩ではありません。自意識を
     超える心こそが大人であり、詩であり、童話であり、音楽であり
     芸術であり、大人であり、勇気なのです。苦み走った大人よさらば。
      そこには、光のごとき至福が溢れている。
  


Posted by nakao at 16:28Comments(0)芸術