2012年08月15日
机上に横たわる白い紙
<机上に横たわる白い紙> 詩 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
何も思い浮かばぬ時は
机上に横たわる白い紙を凝視する
不可思議のメロディで
渦巻く隙間風や
キラリ輝く埃
紙そのものが
恐竜の化石を挟んだまま
たわんで隆起することもある
何をどう見ようが
何がどう出ようが
等しく
森羅万象の背後の美しき物たちだ
私の五体に入る
虹を見た
とだけ紙に記して
何も思い浮かばぬ時は
机上に横たわる白い紙を凝視する
不可思議のメロディで
渦巻く隙間風や
キラリ輝く埃
紙そのものが
恐竜の化石を挟んだまま
たわんで隆起することもある
何をどう見ようが
何がどう出ようが
等しく
森羅万象の背後の美しき物たちだ
私の五体に入る
虹を見た
とだけ紙に記して
2012年08月15日
屋根の翻訳
<屋根の翻訳> 詩 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
屋根は
雨除けの為だけではない
太陽の光
月の光
星の光
受けて翻訳している
その言葉を喋るのは
住んでいる人
あのいかつい人は
翻訳不十分
火星の心のままだ
あのふとした風情に覚えのある
いとおしい人は
上手に翻訳出来ている
ひょとしたら同じ星にいたのか
つい先だって
なけなしのお金を出して
積年の雨漏りを修理したが
直してから後で
気付いたのだ
雨漏りは星の
独り言だと
屋根は
雨除けの為だけではない
太陽の光
月の光
星の光
受けて翻訳している
その言葉を喋るのは
住んでいる人
あのいかつい人は
翻訳不十分
火星の心のままだ
あのふとした風情に覚えのある
いとおしい人は
上手に翻訳出来ている
ひょとしたら同じ星にいたのか
つい先だって
なけなしのお金を出して
積年の雨漏りを修理したが
直してから後で
気付いたのだ
雨漏りは星の
独り言だと