2014年07月02日

飛ばす理由

<飛ばす理由> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 夜遅く雨の中
 家の前のカーブを
 バイクがひっくり返った
 ものすごいスピードで突っ込み
 上手にこけた
 立ち上がるまでの束の間のこと
 それから何事もなかったかのように
 そのまま走り去った

 見てはいないが音で判断できる
 危険承知で彼は彼女は
 飛ばす理由があったのか
 理由・・・・・
 物事の行いに必ずある理由
 理由もなくという理由も
 立派な理由

 修業終え
 小高い洞窟から
 飛び降りた空海のごとく
 目に見えぬ何かに
 守られているという神秘体験を
 したのなら
 こけたことは決して
 無駄にならない  


Posted by nakao at 16:23Comments(0)

2014年07月02日

金金金

<金金金> 詩 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 金金金
 金欲しい金くれ
 ・・・・
 そんな歌を聞いたことがある
 さわやかな春の風に乗る
 ラジオ音波
 府抜け・無関心の若者時代
 社会へのジョークと皮肉は
 今も健在

 腹を抱えて笑ってしまう

 生業の様々で接する人の
 心を見通してみると
 一見優しそうでも実は
 金金金の人の案外多いこと
 二輪車年金で不自由ない人は
 健保代と税金に目くじら立て
 金で幸せは得られないが
 最低限要るのがお金

 世の金の流れの追及は
 いとも簡単
 一万円札のDNAに色つけ
 センサーで追跡すると
 廻りまわって
 官公庁と大企業の大滝に行き着く

 愛と平和の魂は
 違うところに行く  


Posted by nakao at 16:09Comments(0)