2011年08月09日
東谷長吉句集
<東谷長吉句集> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
沖積舎 平成15年 2500円
みんなの人生を至福にする百の詩集(20)
秋の蠅忘れたきこと思い出す
名月や石を蹴り蹴りあの世まで
墓石に猫寝る昼や夏木立
盲人ののどかに碁石並べをり
大寒や凶器のごとく時計鳴る
批評精神を暗示する俳句の手法。
暗示がわからない若者は、どうすれば良い。
彼らはやたら俳句をばかにするだけですよ。
まあしっかり勉強せよということか。
皮肉も批判も精神領域も一切含めて
腹膨らます俳句かな。その悦楽に酔いしれるも
またよかろう。
俳句は詩に含まれる。機会あるごとに私はそういう。
おかげで口が酸っぱくなってきた。
沖積舎 平成15年 2500円
みんなの人生を至福にする百の詩集(20)
秋の蠅忘れたきこと思い出す
名月や石を蹴り蹴りあの世まで
墓石に猫寝る昼や夏木立
盲人ののどかに碁石並べをり
大寒や凶器のごとく時計鳴る
批評精神を暗示する俳句の手法。
暗示がわからない若者は、どうすれば良い。
彼らはやたら俳句をばかにするだけですよ。
まあしっかり勉強せよということか。
皮肉も批判も精神領域も一切含めて
腹膨らます俳句かな。その悦楽に酔いしれるも
またよかろう。
俳句は詩に含まれる。機会あるごとに私はそういう。
おかげで口が酸っぱくなってきた。
2011年08月09日
梅園
<梅園> 記 中尾彰秀 詩人・ピアニスト・ヒーラー
みんなの人生を至福にする百の詩集(19)
「梅園」 門林岩雄詩集 土曜美術社 2010年 定価2100円
A5版 94篇 117ページ
「両手」
<はなれると さびしい むすびあうと くるしい>
「病室の朝」
<風がおいていったのは さやわかな山の冷気>
「いのち」
<店先に積まれた土嚢 その破れから 草がすっくと立っている>
「石段」
<嘆く石 苦りきる石 笑う石 それぞれの面 寺の段>
「冬の夕映え」
<おさなごよ おまえのかいた 妖精が いたるところに とびちって
おどっているよ ほらごらん>
何にもなくて
何でもある人生。
平凡の中身は
実は非凡。
当たり前が
実は奇跡。
自らを励ます詩は
誰をも励ます。
気付いてみれば
夕焼け
コップ一杯。
みんなの人生を至福にする百の詩集(19)
「梅園」 門林岩雄詩集 土曜美術社 2010年 定価2100円
A5版 94篇 117ページ
「両手」
<はなれると さびしい むすびあうと くるしい>
「病室の朝」
<風がおいていったのは さやわかな山の冷気>
「いのち」
<店先に積まれた土嚢 その破れから 草がすっくと立っている>
「石段」
<嘆く石 苦りきる石 笑う石 それぞれの面 寺の段>
「冬の夕映え」
<おさなごよ おまえのかいた 妖精が いたるところに とびちって
おどっているよ ほらごらん>
何にもなくて
何でもある人生。
平凡の中身は
実は非凡。
当たり前が
実は奇跡。
自らを励ます詩は
誰をも励ます。
気付いてみれば
夕焼け
コップ一杯。