2011年08月19日

電池二つ

<電池二つ> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 思いも掛けずそこに寝ていた
 納戸の棚の箱から
 さりげなく出て来た電池二つ

 どんな夢を見たのだろうか
 イビキもかかず
 中々の寝心地でしたか
 購入時のナイロンを
 少しセクシャルに
 半脱ぎにしたまま
 微笑んでいる
 いや
 寝ていたのじゃない
 原発拒否して
 万類を幸せにする宇宙の臍に
 電気を通していた
 さりげなく出て来た電池二つ  


Posted by nakao at 18:15Comments(0)芸術

2011年08月19日

ああ郷土欄

<ああ郷土欄> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 有名あるいは
 他府県出身というだけで
 郷土を愛でる程度のものが
 全国欄に
 普遍哲学思想あるものが
 地元在住というだけで
 郷土欄に

 図書館は
 地元に住む芸術家(詩人・ピアニスト)には
 息苦しい  


Posted by nakao at 18:01Comments(0)芸術

2011年08月19日

山ひとつ

<山ひとつ> 句 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

        ----------五句---------

     山ひとつ壊して人の暮らしおる

     隆起音今もこだます蝉の声

     丘団地子供の嬌声今昔

     頂を時に駆け行く疾風や

     昼寝など眼を醒ましたる古代人  


Posted by nakao at 17:53Comments(0)芸術