2011年08月20日

静けさがある

<静けさがある> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(24)

 池田瑛子詩集 土曜美術社 日本現代詩文庫 2006年 B6版 173ページ

            「鷗」

<ゆうひが海にあふれると 記憶のなかの海も光った

 あれは くぐり抜けてきた歳月に 翔び立てないまま置き去られた
 言葉や願いだろうか 美しい影となって ふかい静寂に舞いあがる
 聴こえない旋律に応えながら 

 想い出が こころの渚に打ちよせる 魔のひととき>

      かつての時代は、心の奥のチリ芥辛さ悲しみを
      魔とか思って、感傷に耽ったものだが、現代は
      人間の意識の側を超えて、宇宙一体の静寂の
      旋律が音楽としてちゃんと聴こえ、一切ひっくるめ
      止揚・浄化する波動の時代である。

      その答えが「蓮」なのだ。

            「蓮」

<遥かな 時の果てから 美しい暗号を受けとめて 蓮の花が咲いている
 悲哀の沼に漂い絡むかなしみの 水藻を分けて 祈るように 天に 高く
 さしのべる あこがれ

 肉体を脱いでいった魂も 夢をみるのではないか ほそい坂道を下り
 竹林に抱かれた蓮池のそばを カーブする一瞬 魂の夢のなかへ>

      ほとんど宗教でんな。それは時代遅れよーーーーン。
      宗教科学芸術一体であるのが、波動エネルギーなので
      ございますます。  


Posted by nakao at 17:46Comments(0)芸術

2011年08月20日

至上の愛

<至上の愛> 記 中尾彰秀           詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(23)

 「レディナダ」 中尾彰秀詩集 竹林館 2000円+税 2005年 A5版 33篇 128頁

            「野花」

<本当に 地球一回り 宇宙ふた回りして 基のここに 在る 証しのごとく
 鮮やかに咲いている お前の 数千年来の夢 私も観 

 ムラサキの ムラサキの ムラサキの

 うなじ西に向き 両手は招く 秋のそよ風 地中にて 永遠回帰を示唆する 根っこ
 巨大な魂を育てる 土の美味
 この罅割れた先に地雷埋まり 心の襞の奥底の無限宇宙 コナゴナに爆発するとも
 漂う私は 至上の愛に充たされ ひかりかがやき 咲くお前なのだ

 ムラサキの ムラサキの ムラサキの>

      この詩集は33篇の、奇跡の詩群だけで成り立っているのではない。
      表紙の映像は写真家でもある著者の作だが、とあるケーキ皿の上で
      不可思議の恍惚状態にある花が誘いをかけているのだ。

      ”レディナダ”---------------あらゆる存在の背後奥域にある、こだわりを超
                    えた無償の愛あるいは、聖なるもの。

               レディナダへの誘い

       百千万の静けさ、凝縮された、たった一つのそれ。
       ドカーーーンと至上の愛をどうぞ。

(購入法) 郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604 定価2000円+送料200円
   


Posted by nakao at 17:03Comments(0)芸術