2012年08月04日

コンビニ

<コンビニ> 記 中尾彰秀            詩人・ピアニスト・ヒーラー

 詐欺を見抜いてか
 省エネを真に受けず
 キッチリ冷やしてくれている
 外回りの仕事中
 しばし体を冷やし
 外界の人間と交信を続けるには
 コンビニが一番

 テープレコーダーを
 脳の後ろに埋めているのか
 何も買わないのに
 ありがとうございます
 またお越しください
 少し申し訳ない

 現代っ子の合理主義が
 世界中のコンビニを育てた
 デパートのごとき品数の多さに
 目を見張るばかり
 つい先日
 違う系列の店二か所で
 メロンパンを食べた
 同じ味なのでガッカリした
 現代っ子と同じく
 個性の無さが
 コンビニの個性

 いっそ
 地元の詩人の詩集
 置いたらええのに  


Posted by nakao at 16:31Comments(0)芸術

2012年08月03日

真っ蒼な地球

<真っ蒼な地球> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(69)

 「青空」 和田耕三郎句集 ふらんす堂 2007年 定価2600円

 ばかばかしい説明言葉の多い現代詩に比して、俳句は無駄がない。
 精神領域に至らぬただ短いだけの句が、ほとんどではあるが。
 魂に至る句はすがすがしい。つい声を掛けてしまう私に私は気付く。

       秋風をしきりに見つむ赤子かな

 見えないのになにかある。それが風。古今東西永遠と瞬間を持っている
 それが風。

       夕しぐれ蒼き魚を焼きにけり

 暮らしとは、弔うこと。万物は生死一如。ベナレスのごとく。

       真っ蒼な地球に布団干してあり

       摩天楼真向いにして茄子の花

       夜の秋ねむりとは海に還ること  


Posted by nakao at 16:49Comments(0)芸術

2012年08月03日

月の川

<月の川> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 みんなの人生を至福にする百の詩集(68)

 「童子」  池井昌樹詩集  思潮社 2006年 2600円+税 A5版 141頁 47篇

          「月の川」

<屁の足にもならない かわがながれている かわのうえには ふるいふるい それはふるい
 はしがかかっている 乳母車をのばしたような ながいながい それはながい 御殿橋 めの
 ようなその虫籠窓から さしのぞくのはだれだろう 彼岸からまた此岸から だれの眼と眼が
 あうのだろう るいるいぞろぞろ 祖先がたから るいるいぞろぞろ 子子孫孫まで わらいな
 がら なきながら なきながらわらいながら るいるいぞろぞろ わたりおえると ふるいふるい
 はしよりふるい ながいながい はしよりながい かわがながれている 夜をこめて ひややか
 に えみくずれながら (屁の足にもならない) かわがながれている>

        至って実直な詩。秘密などどこにもない。
        極めて冷静に科学的に宗教的に普遍的に描いた
        屁の足などはにかんでいるが、もっと自分だけの
        本質を入れる必要がある。  


Posted by nakao at 16:29Comments(0)芸術

2012年08月02日

青空という奇跡

<青空という奇跡> 詩 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 木々草草にとって
 花は一つ一つが
 かけがえのない光の結晶なのだ
 だから彼ら彼女らが
 太陽を受け月光を受け
 この地上で育ちつつ
 風なりに揺れる様は
 その光の結実を
 抱く意味をハタと改めて
 考えさせる

 どうやら我々人間は
 不要なものまで
 欲望の次元で
 あまりにも多く作り
 結果自らの首を絞め
 存在そのものの源たる
 神聖なエネルギーを忘れている

 これは提案でも希望でもない
 人間は神秘と一体でなければならぬという
 明確な答である
 私は明確な答を持って
 詩も音楽もEPPもやっている

     「青空」

<忘れ物ありませんか 
 やたら風の強い日
 すぐ向かいの夾竹桃は
 何か大切なこと知らせるがごとく
 ゆらりゆらり揺れる
 たくさんのピンクの花握り締め
 空は平然と青>
           中尾彰秀第20詩集「静かな背ビレ」 2010年
           森羅通信の会出版 27篇 A5版 82頁 定価1500円
           郵便振替 森羅通信の会 00940-4-29604
                           定価+送料無料
   


Posted by nakao at 16:39Comments(0)芸術

2012年08月02日

提案と答

<提案と答> 記 中尾彰秀               詩人・ピアニスト・ヒーラー

 提案と答は随分と違う
 
 答-------------夜明けのごとく突然現れる神がかりのひらめき世界

 提案---------人間の知識をこつこつ勉強して、問題点を見つけ
        人間の意識転換をいまだせずに、どうにかこうにか
        せにゃならんなという思いの世界

 鶏と卵のごとく
 何れも必要なもの

 答えばかり出すと、これから教科書や図書館でお勉強する人に対して
 志向性を弱めてしまう
 提案ばかりだと、過去の価値観に基ずく一般論に止まり
 今ここにいる無限の生命波動を見落としてしまう

 現代詩最大の成果・モーツアルトの現代版
 言うまでもなく私の詩も音楽も
 生命の奥域の無限波動であるが
 なかなか広まらないのは
 いきなり答えとして
 芸術は爆発だ------だからだ

 ただはっきりと認識しておくべきことは
 鶏と卵は喧嘩しないが
 提案と答は喧嘩する
 提案は答が先にあると
 先を越されたと気分を害し
 答えは得てして
 提案を軽んじてしまうことだ
 お互い一つのものだから
 感謝で結び付かねばならない
   


Posted by nakao at 16:10Comments(0)芸術

2012年08月01日

その場の天降り

<その場の天降り> 記 中尾彰秀             詩人・ピアニスト・ヒーラー

 ダメよダメよ
 ああダメよ!!

 最近ちまたで流行の
 イベントの作品化
 一切の編集はダメよ
 現場の魂を切り刻んで
 殺すことになるからね

 ピアノセッションはいらないと言われれば
 朗読のみでオーケイ
 そもそも朗読に音楽も含まれているから

 ピアノソロはソロのためにしているから
 あくまでソロでなければならない
 後で朗読を重ねてしまうと
 それは偽造でございますよ

 えらい早口の詩人もおられまして
 その時はそれなりの宇宙のバランスが
 出でになられまして
 セッションは出来るのだよーん

 前もっていかにもクラシックをもじって
 作曲される方がほとんどですが
 およそ技巧的で
 宇宙一体に至らず
 その場で天降る音楽の源に
 気付いて欲しいもの
   


Posted by nakao at 16:16Comments(1)芸術

2012年08月01日

シビアな子供

<シビアな子供> 記 中尾彰秀              詩人・ピアニスト・ヒーラー

 いじめを無くそう
 と言う大人は信じられない
 実際少年少女達には
 全く信じられていない

 信じられる大人じゃないから
 子供はSOSなど出さずに
 一か八か現状に
 命を賭ける
 信じられない人間としての大人達に
 SOSするくらいなら
 死んだ方がましなのだ
 それは子供の誇り

 それを察知できぬ
 先生も教委も警察もP丁Aも親も
 みんな揃って失格(阿呆)
 立派な社会人ぶった彼らにこそ
 自殺を勧める

 年金差別 消費増税差別 部落差別 戦争犯罪 沖縄差別 アイヌ差別
 水俣病差別 外国人差別 原発差別 原爆差別 就職差別 災害寄付金
 利用差別 エリート優遇という差別 学閥差別 高い健康保険料 国保料
 のバカ高さ 大企業に甘過ぎる制度 ・・・・・・

 ありとあらゆる、大人が作ったいじめ=差別を無くすため
 様々の変革をする、しようとしている大人しか
 子供は信用しない。
 子供の目は、いたって大人で
 シビアなのだよーーーン。
 少なくとも私は、そういう子供だったから
 大人・老人になっても世の腐敗を正すべく
 創造的芸術をやっている。  


Posted by nakao at 15:57Comments(0)芸術